午前0時に石橋を出発。
そこからひたすら国道171号線を西宮に向かう。
午前1時半、西宮で国道2号線と合流。
それから午前2時半過ぎに三宮に到着して、マクドナルドで休憩。
この辺で携帯してたラジオのスイッチを入れる。
一人孤独に走ってる所でラジオの声を聞いてるとちょっと気も紛れるもんですね。
午前5時前ぐらいに明石海峡大橋を超えて、明石へ。
明石のマクドナルドで朝食兼休憩してたときに夜が明ける。
午前7時半過ぎに加古川を渡る。
9時過ぎに姫路に到着。この時点でもう足がパンパン。
どうにかしてスーパー銭湯を探し出して、閉店30分前に駆け込む。
これで大分楽になった気がする。
11時半、揖保川を渡る。
この辺から向かい風が強かったり、にわか雨がぱらついたりで辛かった。
それから相生経由で国道250号線に移って、播州赤穂へ。
この区間の峠越えが大変だった。
播州赤穂に着いたのが1時半前。そこから40分ぐらいだったか休憩して、再び西へ。
ちょっと行った所で、JR赤穂線の麻雀打ちには縁起が良い名前の駅の横を通ったんで、記念に写真を撮る。
…一応読みは「てんわ」です。「てんほー」ではなくて。
そこから県境の峠に差し掛かる。
峠の付近は何もなくて、さすが近畿と中国の境界って感じだった。
そして峠に差し掛かってから20分、15時過ぎについに峠の頂上の県境に到着。
人の行き来がほとんど無いのに、こういうオブジェだけは無駄にある…
そこから日生を経由して西へ走って、16時半頃に備前市片上へ。
今思えば、この付近でハンガーノック状態だったんだろうか。
ほとんど自転車はスピードが出てなかった気がする。
…というわけで、非常用に持ち歩いてたチョコを食べる。
それからマックスバリュでバナナを買う。これも一部食べて、残りは非常用に。
あんまり長いこと休んでたもんだから、ちょっと方向感覚が怪しくなったんで、地元の人に「すみません、岡山ってこっちで良いんですか?」って聞いたら、「自転車で行くん?30着ろあるで」と驚かれ、大阪から走ってきたって言ったら、豚が木に登るのを見たかのような顔でさらに驚かれましたとさ。
どうやら普通の人にとっては、30キロですら気の遠くなる距離らしいです。
それからちょっとスピードを上げて、17時半頃に長船のサービスエリアで休憩。
このあたりでバナナを食べつくす。
そこから15分ぐらいで吉井側を渡って岡山市に突入。
この辺りから道路の案内に「倉敷」の表示が見えてきて、実家に近付いてきたことを実感。
ちょっと進んだ所で、国道2号線岡山バイパスが始まるんだけども、ここからがしんどかった。
自転車なんで側道を走るしかないんだけども、この側道がジェットコースター状態。
山の斜面に合わせて急な坂を上っては下り、上っては下りで大変だった。
そして日も落ちつつある中、1時間ぐらい何も無いところを走って、19時過ぎにやっとこさ岡山の町の中に入る。
そのまま1時間少々走って、ついに倉敷市に。20分ぐらいかかって、実家に到着。
前日の昼から30時間以上寝てなかったもんだから、急に凄まじい眠気に襲われる。
…が、汗臭いから風呂に入れといわれて、意識が朦朧とする中風呂に入って、即座に意識が飛んで、気付いたら14時間寝てました。
走行した距離は約191キロ、所要時間は休憩入れて21時間。
休憩時間を除くと平均時速は10キロ/時ぐらい。
そしてこれが191キロ走った愛車。
なんと普通のママチャリです。
ロードレーサーじゃねーのかよ!って言われそうですが、コイツです。
これで走って得た教訓「長距離走るなら、ロードレーサーを使え。」
…もう2度とやらねえw
しっかし人間不思議なもんで、極限に近い状況にあると眠気を感じないもんなんですね。
実際に実家に辿り着くまで全然眠くなかった。
きっと脳内麻薬か何か出てたに違いない。
あとコンビニのありがたさがものすごくよく分かった。
数キロにわたって何も無い区間で、コンビニの看板を見つけたときの安心感ときたらもう。
水分・食料の補給の他にトイレが使えるからなあ。
何はともあれ、見送ってくれた皆様、応援してくれた皆様ありがとうございました。